歯ぐきが下がってしまったと
お悩みの方へ
当院では「歯周形成」の処置にも対応しております。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、歯周病の進行や生まれながらに歯肉が薄い・・・など様々な理由で歯肉や形態異常(後退してしまった)とお悩みの方に対応する治療です。
とくに歯肉の形態異常は審美的な悪さ(歯が長く見える、笑った時に歯茎が気になるなど)、冷たいものがしみたり(冷水痛)、歯茎が下がってしまったことで正しくプラークコントロールが出来ない、などの影響をもたらします。
お悩みの方はどうぞお気軽にご相談下さい。
こんなお悩みはありませんか・・・
- 審美性の高い、白い被せ物を入れたが、歯茎が下がり、境目が目立つのが気になる
- 歯茎が下がってしまって笑うと歯ぐきや歯が長く見えるのが気になる
- 加齢などにより歯肉が痩せてきてしまった
- 歯ぐきが露出したことで歯磨きなどのセルフケアがしにくくなった
- 歯ぐきが下がってしまってから冷たいものが染みる
歯周形成の治療方法
- エムドゲイン法
- 歯周病が進行し歯槽骨が溶けてしまうと、歯周組織を元に戻すことは困難でした。しかし、エムドゲイン法ならば、人体の持つ骨の再生能力に働きかけて、歯周組織を回復させる効果が期待できます。治療の方法としては、歯肉を開き、タンパク質(エムドゲインゲル)を塗布するだけです。歯槽骨の吸収が一部分のみといったような症例に限られますが、副作用はほぼ報告されていない安全な治療法です。
- GTR法
- 歯周組織の再生療法を考える際はGTR法が有効です。骨よりも粘膜のほうが再生するスピードが早いため、歯肉と骨との間に、人工膜「メンブレン」を挿入していきます。人工膜があることで、歯茎が侵入するのを防ぎ、骨がきちんと再生するという仕組みです。
- 骨移植
- 自分の骨や人工骨を移植し、歯周組織を健康な状態に戻す治療法です。自家骨の場合、削った骨を集めたり、採取した顎の骨をブロック状に整えたりして、骨量が不足した部分にネジで固定していきます。骨折した際にギプスで固定すれば、骨が付くのと同じような治療のイメージです。
歯周形成の症例
歯周形成
根面被覆・歯間乳頭再建
Before
After
年齢 | 58歳 |
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性別 | 女性 |
治療内容 | 歯茎(特に前歯)は笑顔の審美性を決める重要な要素です。その歯茎を回復するのは歯周炎を治すのと同様に重要なことです。今回は歯肉が下がってしまっている事、歯間乳頭(歯と歯の間の三角形の歯茎)が欠落している事が問題です。歯の形態の改善と歯肉の移植をマイクロサージェリー(顕微鏡手術)にて回復しました。 |
通院回数 | 約3回(施術日、消毒を含む)/約2か月(歯肉の治癒期間を含む) |
費用 | ¥1132,000 〜 ¥165,000(税込、欠損の大きさによる) |
注意点 | 歯の根が露出している場合は根面カリエス(歯根表面の虫歯)が発生する可能性が増します。さらには審美性が悪化します。安定した歯肉を獲得する事は、審美性を改善させるだけでなく、歯周炎の改善・再発予防に導きます。 |